【徹底解説】子どもの好奇心・探究心を育てるには?|0〜3歳の「あれ?」を大切にする遊び
こんにちは。一般社団法人センサリープレイ協会理事のさぴぴです。
子どもが遊んでいるとき、「あれ?」という表情をする瞬間を見たことはありませんか?
・水を入れたら、形が変わった。
・光を当てたら、影ができた。
・落としたら、音がした。
・同じことをしたのに、さっきとは違った。
大人にとっては何でもない出来事でも、子どもにとっては、世界の不思議に出会う大切な瞬間です。
実はこの小さな「あれ?」の中に、子どもの好奇心や探究心を育てるヒントがたくさん隠れています。
▪️子どもたちは、毎日「世界」を発見している
特に0〜3歳の子どもたちは、まだまだこの世界について知らないことばかりです。
「これは何?」
「触ったらどうなる?」
「落としたら?」
「もう一回やったら同じになる?」
見る、触る、聞く、動かす、落とす、入れる、出す、繰り返す。
子どもはこうした行動を通して、少しずつ自分の周りにある世界を理解していきます。
だから、乳幼児期の遊びで大切なのは、大人がたくさんの知識を「教える」ことだけではありません。
子ども自身が「なんだろう?」と感じられる経験をたくさんつくること。
それが、好奇心や探究心につながっていきます。
▪️子どもの「あれ?」は、探究のはじまり
たとえば、子どもに懐中電灯を渡したとします。
・光をつける。
・壁に光が映る。
・手を動かすと、光も動く。
・物に当てると、影ができる。
・近づけたり、離したりすると、見え方が変わる。
子どもにとっては、その一つひとつが発見です。
「あれ?動いた」
「あれ?大きくなった」
「あれ?ここにも光がある」
そして、その「あれ?」が生まれると、もう一度やってみる。今度は少し違うことをしてみる。すると、また違う結果が起こる。子どもの遊びの中では、驚く→試す→気づく→もう一度試すという小さな探究が、何度も繰り返されています。

▪️大人は答えを知っているからこそ、教えたくなる
私たち大人は、すでにたくさんの答えを知っています。だから子どもが何かをしていると、
「こうしたらできるよ」
「ここを押すんだよ」
「こうすると影が大きくなるよ」
と、つい教えたくなることがあります。もちろん、教えることが必要な場面もあります。
でも、いつも大人が先に答えを伝えてしまったらどうでしょう。
子ども自身が、「あれ?」「なんで?」「じゃあ、こうしたら?」と考える前に、答えにたどり着いてしまいます。
だから、ときにはすぐに答えを教えないことも大切です。

▪️「分からない時間」も、子どもにとっては大切
うまくいかない。思っていた結果にならない。どうしたらいいのか分からない。
大人からすると、助けてあげたくなる瞬間です。でも子どもは、その時間にもたくさん考えています。
・もう一度やってみる。
・違う方向から触ってみる。
・力を変えてみる。
・別の物を持ってくる。
隣の子がしていることを見てみる。そうやって自分なりの方法を探していきます。「分からない」は、必ずしも悪い状態ではありません。「分からないから、試してみたい」そんな好奇心が生まれる余白にもなります。

▪️同じことを何度もするのは、なぜ?
0〜3歳の遊びを見ていると、「またやってる」と思うくらい、同じ行動を繰り返すことがあります。
・何度も水を移す。
・何度も物を落とす。
・何度も容器に入れて出す。
・何度も光を動かす。
大人から見ると、同じことをしているように見えるかもしれません。でも、子どもにとっては必ずしも「ただの繰り返し」ではありません。「もう一度やっても同じ?」「今度はどうなる?」「こっちなら?」自分の行動と、その結果を確かめるように何度も試していることがあります。だから、子どもの遊びを見るときは、「何ができた?」だけではなく、「何を繰り返している?」という視点を持ってみると、今までとは違う子どもの姿が見えてくるかもしれません。
▪️好奇心は「特別な教材」からだけ生まれるわけではない
子どもの探究心を育てるために、必ずしも高価な知育玩具や特別な教材が必要なわけではありません。水、光、影、鏡、葉っぱ、石、布。子どもにとっては、日常にあるものも十分に「なんだろう?」の対象になります。大切なのは、その物が高価かどうかではありません。子どもがその素材とどんな関係をつくり、そこから何を発見していくか。そこに遊びの面白さがあります。

▪️センサリープレイは「触って楽しい」だけではない
センサリープレイというと、スライムを触る。寒天を触る。いろいろな感触を楽しむ。そんな「感触遊び」をイメージする方も多いかもしれません。もちろん、さまざまな感覚を楽しむこともセンサリープレイの魅力です。でも、私たちが大切にしているのは、それだけではありません。見る、触る、聞く、動かす、比べる、試す、変化に気づく、そして、もう一度試す。感覚を入り口に、子どもの「知りたい」「やってみたい」が広がっていく。そこに、センサリープレイの大きな魅力があります。「楽しそうだった」で終わらせない子どもが楽しそうに遊んでいた。もちろん、それだけでも素敵なことです。でも、少しだけ視点を変えて子どもを見てみると、もっとたくさんのことが見えてきます。
何をじっと見ていた?
何を何度も触っていた?
どこで「あれ?」という表情をした?
何を繰り返していた?
途中でやり方を変えた?
何と何を比べていた?
大人が想像していなかった使い方をしていなかった?
こうした小さな行動の中に、子どもの問いや発見が隠れています。遊びの「完成」だけを見るのではなく、その途中で何が起きていたのかを見る。そうすると、子どもの遊びはもっと面白く見えてきます。
▪️子どもの「あれ?」を奪わない
大人がすべてを教えなくても、子どもは自分で世界に働きかけます。
・触ってみる。
・動かしてみる。
・失敗する。
・もう一度やってみる。
・違う方法を試してみる。
そして、「あれ?」と何かに気づく。その瞬間こそ、子ども自身の探究が始まる瞬間なのかもしれません。私たち大人にできることは、すべての答えを先回りして教えることだけではありません。子どもが自分で世界を発見できる余白を残すこと。センサリープレイを通して、そんな子どもの「なんだろう?」「やってみたい!」にたくさん出会ってほしいと思っています。子どもの「あれ?」を、大切に。そこから始まる小さな探究を、センサリープレイで一緒に楽しみましょう!
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