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【徹底解説】「食べられる素材」ならセンサリープレイは安心?乳幼児の誤飲・誤嚥と素材選び

9月19日
読了時間: 6分


こんにちは。一般社団法人センサリープレイ協会理事のさぴぴです。


センサリープレイでは、お米や寒天、片栗粉、小麦粉などさまざまな食材を素材として使用することがあります。特に0歳・1歳・2歳頃の乳幼児とセンサリープレイをするとき、「口に入れても大丈夫なように、食べられる素材を使おう」と考える方も多いのではないでしょうか。


子どもが口に入れる可能性を考えて素材を選ぶことは、とても大切です。しかし、センサリープレイの安全を考えるうえで知っておきたいことがあります。「食べられる(食用)」ということと、「安全」ということは同じではありません。今回は、乳幼児のセンサリープレイにおける安全な素材選び、誤飲・誤嚥、アレルギー、食用素材の考え方について解説します。



▪️「口に入れる」ことを想定する


乳幼児期の子どもにとって、ものを口に入れたり、舐めたりすることは、目の前にあるものを確かめる探索行動のひとつです。子どもたちは、見る。触る。握る。叩く。匂いを感じる。そして、ときには口に入れる。さまざまな感覚を使いながら、「これは何だろう?」と身の回りの世界を確かめています。


そのため、特に0〜1歳頃の子どもとセンサリープレイをするときには、「口に入れないだろう」ではなく、「口に入れる可能性がある」という前提で、使用する素材や環境を考える必要があります。



一部:コーンフレークを使用
一部:コーンフレークを使用



▪️「食べられる素材=安全な素材」ではない


では、口に入れる可能性があるなら、食べられる素材だけを使えば安全なのでしょうか。ここが、とても大切なポイントです。食べられる素材だからといって、センサリープレイにおいて必ずしも安全とは限りません。たとえば普段食べている食品であっても、

・大きさ

・硬さ

・形状

・一度に口へ入れる量

・子どもの年齢や発達

・アレルギーの有無

・遊んでいる環境

などによって、誤飲・誤嚥や窒息などのリスクは変わります。つまり、「食品かどうか」だけでは、センサリープレイの安全性は判断できないということです。



▪️「食べても大丈夫」と「食べるための遊び」は違う


もう一つ、食材を使ったセンサリープレイで大切にしたい考え方があります。それは、「口に入る可能性を考慮して食用素材を選ぶこと」と、「食べることを目的にすること」は別ということです。センサリープレイで食材を使用する目的は、食事をしたり、お腹を満たしたりすることではありません。


触ってみる

握ってみる

すくってみる

潰してみる

混ぜてみる

匂いを感じてみる

素材が変化していく様子を観察してみる。


こうした素材との関わりの中から、子ども自身が「なんだろう?」「こうしたらどうなる?」と発見していくことが、センサリープレイの面白さです。そのため、「食べられるものを使っているから、遊びながら好きなだけ食べても大丈夫」という考え方とは分けて考える必要があります。



フードカラーで着色したお米
フードカラーで着色したお米


▪️センサリープレイで食材を使うときの5つの注意点


食材を使ったセンサリープレイでは、少なくとも次のような視点から安全性を考えます。


1.誤飲・誤嚥・窒息

小さいものだけが危険とは限りません。素材の大きさだけではなく、硬さや形状、滑りやすさ、子どもの発達段階などを含めて考える必要があります。


2.食物アレルギー

小麦粉、卵、乳製品など、センサリープレイで使用されることのある食品にもアレルギーのリスクがあります。特に複数の子どもが参加する保育園・幼稚園・イベントなどでは、より慎重な確認が必要です。


3.衛生管理

食べられる素材であっても、遊び始めれば「食品として提供する状態」とは異なります。床や容器、おもちゃ、複数の子どもの手などに触れた素材を、食事と同じように考えないことも大切です。


4.年齢・発達に合っているか

同じ素材でも、0歳と3歳の子どもでは、使い方もリスクも異なります。年齢だけではなく、その子が普段どの程度ものを口に入れるのかなど、一人ひとりの様子を見ることも必要です。


5.大人が見守れる環境か

安全性は「素材」だけでつくるものではありません。子どもの人数、大人の人数、遊ぶ場所、素材の量などによっても、安全に見守れる条件は変わります。



▪️安全性は「素材」だけでは決まらない


センサリープレイの素材を選ぶとき、「これは食べられますか?」「これは安全な素材ですか?」という質問をいただくことがあります。もちろん、素材そのものについて確認することは大切です。しかし、センサリープレイ協会®︎では、もう一歩先まで考えます。「誰が・どこで・どのように使うのか」です。同じ素材であっても、


1歳の子どもが一人で遊ぶ場合

4歳の子どもが遊ぶ場合

家庭で保護者と一緒に遊ぶ場合

保育園で複数の子どもが同時に遊ぶ場合


それぞれ、考えるべき安全上のポイントは変わります。だからこそ、「食べられる=安全」「食べられない=危険」

と単純に分けるのではなく、子どもの年齢や発達、素材の大きさ・硬さ・形状、アレルギー、衛生面、遊び方、環境、そして大人がどのように見守れるのか。これらを総合的に考えることが大切です。



▪️安全に探索できる環境をつくることを大切に


センサリープレイでは、子どもが自分から素材に触れ、「これは何だろう?」「こうしたらどうなる?」と試しながら、自分自身で発見していく過程を大切にしています。だからこそ、大人がすべての行動を先回りして止めるのではなく、子どもが安心して探索できる環境をつくることが必要です。


そのために私たち大人ができることが、素材について正しく知り、起こり得るリスクを考え、その子に合った環境を整えることです。


「食べられる素材だから安心」で終わらせるのではなく、「この子が、この環境で、安全に探索できるだろうか?」

という視点を持ってみてください。家庭でのセンサリープレイはもちろん、保育園・幼稚園・認定こども園・子育て支援施設などで感覚遊びや感触遊びを取り入れる際にも、大切にしてほしい考え方です。



オレンジやレモンをどう使うのか?
オレンジやレモンをどう使うのか?



▪️センサリープレイを「遊び方」だけで終わらせない


センサリープレイ協会®︎では、「どんな素材を使えば楽しいか」という遊び方だけではなく、なぜその素材を選ぶのか、なぜその環境をつくるのか、その子にとって安全に探索できる条件は何か、といった視点も含めて、センサリープレイを考えることを大切にしています。子どもの「やってみたい」を大切にするためにも、大人が安全について正しい知識を持つことが大切です!



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