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【子どもの探究】砂遊びで育つ力とは?センサリープレイから考える子どもの学びと大人の関わり方

8月13日
読了時間: 5分


こんにちは。一般社団法人センサリープレイ協会理事のさぴぴです。


今回は、子どもたちが大好きな「砂遊び」についてです。

皆さんは、砂遊び好きですか?砂の触り心地を楽しんだり、握る、落とす、すくう、注ぐ、固める、崩す。とてもシンプルな遊びですが、実は砂遊びの中には、感覚、言葉、数学的な思考、問題解決、創造性など、さまざまな経験につながる要素があります。


そして、遊びをさらに豊かにするために大切なのが、そばにいる大人の関わり方です。今回は、センサリープレイの視点から、砂遊びで見られる子どもの姿と、大人がどのように遊びをサポートしたら良いのかについてお伝えします。






▪️砂は、さまざまな遊び方が生まれる素材


砂には、「こうやって遊ぶ」という一つの正解がありません。さらさらと指の間から落として楽しむ子もいれば、容器から容器へ何度も移す子もいます。型に入れて形をつくる子。高く積み上げようとする子。道をつくる子。友達と大きな建物をつくる子。同じ砂が目の前にあっても、子どもによって興味を持つところは違います。だからこそ大人が最初から遊び方を決めるのではなく、「この子は今、砂の何を面白いと感じているんだろう?」と観察することから始めてみましょう。






▪️大人は「教える人」ではなく、一緒に遊ぶ人


砂遊びを見ていると、「こうやったらお城ができるよ」「もっと水を入れたら?」と、つい大人が遊びを進めたくなることがあります。でも、大人が主導するほど、子ども自身が考えたり試したりする余白が少なくなってしまうこともあります。大切なのは、主導権を奪わず、子どもの遊びに自然に参加すること。たとえば子どもが砂を高く積んでいたら、「高くなってきたね」「さっきより大きくなったね」と、まずは起きていることを言葉にしてみます。大人がすぐに答えを与えるのではなく、子どものしていることに興味を持って、一緒にその遊びを見ていくイメージです。






▪️子どもの遊びに「言葉」を添えてみる


砂遊びは、さまざまな言葉と出会える機会でもあります。たとえば、さらさら、ざらざら、なめらか、粗い、固い、やわらかいといった質感を表す言葉。大きい、小さい、高い、低い、多い、少ない、重い、軽いといった比較や量に関する言葉。さらに、注ぐ、すくう、固める、崩す、測る、形をつくる、積み上げるなど、動きを表す言葉もあります。


だからといって「これはざらざらって言うんだよ」と覚えさせる必要はありません。

子どもが砂を触っているときに、

「さらさら落ちていくね」

「こっちは少し粗いね」

「いっぱい入ったね」

など、今起きていることと言葉を自然につなげていくことで、遊びの中でさまざまな言葉に触れることができます。




▪️答えを教えるより「どうしたら?」と聞いてみる


砂遊びでは、小さな「うまくいかない」がたくさん起こります。高く積んだ砂が崩れた。型からきれいに抜けなかった。つくった道に水がうまく流れなかった。思い通りにならず、途中で嫌になってしまう子もいるかもしれません。

そんなとき、大人がすぐに解決方法を教えるのではなく、「どうしたら、もっと高くできるかな?」「何か加えたら変わるかな?」「ほかの方法もあるかな?」と、答えが一つではない問いを投げかけてみてください。

こうした問いは、子どもに正解を求めるためのものではありません。「じゃあ、こうしてみようかな」と、もう一度試したり、違う方法を考えたりするきっかけをつくるためのものです。



▪️会話を広げる4つの関わり


子どもの遊びに関わるときには、次のような流れも意識しましょう。

① 子どもの注意や関心を共有する

「砂を触っているね。どんな感じ?」まず、子どもが今見ているもの、触っているものに大人も関心を向ける。


② 子どもの行動に応答する

「大きな塔を作ったね」子どものしていることをそのまま受け止め、言葉にする。


③ 遊びを少し広げる

「もっと高くするなら、何ができるかな?」子どもが自分で次の方法を考えられるような問いを加える。


④ さらに話を聞く

「もっと教えて。どうしてそうしたの?」大人が答えを決めるのではなく、子どもの考えそのものに興味を持ちます。大切なのは、質問攻めにすることではありません。子どもが遊びに集中しているなら、言葉をかけずに見守ることも立派な関わりです。






▪️子どもの興味に合わせて「次の環境」をつくる


さらに大切なのは、子どもの姿を観察したあとです。「次は何をさせよう?」と大人が新しい活動を決めるのではなく、今の興味をもう少し広げるには、どんな環境があるといいだろう?と考えてみます。子どもが何度も繰り返していること、長く見ているもの、うまくいかなくても試し続けていること。そうした姿の中には、その子が今どこに面白さを感じているのかを知るヒントがあります。そこから、素材や道具の種類を少し変えたり、新しい要素を加えたり、反対に環境をシンプルにしたりすることで、遊びがさらに広がることがあります。


ポイントは、大人が次々に遊びを用意するのではなく、目の前の子どもの姿から次の環境を考えていくこと。子どもを見て、環境を考える。そして、また子どもの姿を見る。この繰り返しも、センサリープレイの環境づくりで大切にしたい視点の一つです。




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